konokuninohana’s diary

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この国の花とわたしの1周年。

 

最初の慶長熊本の特命調査、豊後国行平の刀剣男士の実装から1年が経ちます。

最初に言うと、今回の記事では地蔵くんの話はしません。わたしは本丸にいる全員の周年を祝っているわけではないし、そんなわたしが、同じ実装タイミングだからという理由だけで彼に言及するのは誠実でないからです。でも、地蔵くんのことだってもちろん好きです。

お祝いイラストを描こうにもどうしてかうまく筆が動かせず、途方に暮れながらこのブログを執筆し始めました*1。お祝いの気持ちを広く表明するのに文章というのは適当でないかもしれないけれど、ささやかでも何もしないよりは良いと思って、少しだけ書き進めてみようと思います。

これは、古今さんの話ではないです。

古今さんと出会ってしまった、狂わされてしまった主さまのお話。

 

 

わたしは、古今伝授の太刀のことがとても好きです。だから、その実装というのはすごく特別な出来事でした。

そもそも歌仙ちゃんのことがゆるっと好きだったので、慶長熊本自体はすごく楽しみだったんです。それに、やはり歌仙がきっかけだけれど以前永青文庫での展示で見てとてもとてもきれいだと思った古今伝授行平(と、当時のわたしは呼んでいたので…)の実装も当然嬉しくて。だからメンテ明けからだいぶ遅れてではあるけれど、バイト帰りの電車の中でイヤホンさして速攻ログインしたし、1周分は課金すると最初から予定していたし。

とはいえ、約1年前すぐに一目惚れした!って訳でもなくて。正直、古今さんへの第一印象はそこまで良くなかったんです。

 チラ見せ段階での感想がこれ。慶長熊本の地でお顔を拝見したときには、正直に申しますと

「目、見えてる??」

って思いました。如何せん、今まで通ってきたどのジャンルにも古今さんのような瞳の子はいなかったので。

でも、古今さんと歌仙ちゃんのやり取りや少し進んでからの地蔵くんへの言葉で、古今さんがすごくやさしくてかわいい刀剣男士ということはすぐにわかりました。元となった刀剣のことが好きだったこともあって、古今さんのこともあっという間に好きにはなっちゃいました。チョロい。

それで本丸へお迎えして、古今さんの言葉を聞くたび好きが増していって。

わたしにとって、特に好きな古今さんの言葉がふたつあります。

「この姿で顕現したからには……象、そう 白象で野を駆けてみたいものですね」

「自己を紹介するなど……わたくしはそう、この国の花。
それだけ覚えてくれればよいのです」

白象台詞は、なんだろう、普通にかわいいオモロな側面を見せてくれるなって思うんですけれど、わたしが深淵にどぼんしているのだと自覚したきっかけになったんですよね。

 もはや笑ってくれ……って感じ。そういや当初はちゃん付けでお呼びしていたけれど、この辺以降からさん付けになったんだっけ。とにかく、今も古今さんが象について話す度なんとも言えない顔をしてしまう主さまです。ついでに、白象云々はわたしが刀剣関連の自由研究を始めるきっかけにもなりましたね。

刀帳での「この国の花」という形容は、本当に本当に大好きで、わたしにとってすごく大切なものです。隠しちゃいないことなのですがわたしの本名が「はな(漢字は内緒)」でして。ガラスケース越しにきれいだなと思った存在が、同じ言葉で自分を形容してくれたのがすごく嬉しくて、ちょっと誇らしくて。

わたしは古今さんに自己肯定感を託してしまっているのですが、そんな歪な好きの形になってしまったのは古今さんが自分のことを「この国の花」って言ったからだし、今わたしがそれなり堂々とやれているのもこの言葉のおかげです。

とかく、こうしてわたしは古今さんのことが大好きになって。

 

わたし、よく古今さんについてで「運命!」って言っちゃうんですけれど。

多分そこら辺最初に意識したのは成人式関連で。

 着物の帯、母も使ったものでわたしが選んだわけでもないのに、古今さんと繋がっていて。だからこそ張り切って他も揃えに掛かってしまったのですが。

他にも、最近だと熊本まで古今伝授の太刀を見に行ったときのことも。日程の関係で2日間しか伺えないそのタイミングで展示の向きの変更があったから、2日間でどちらの面も見ることができたんですよ。しかも、それに際してのお話を、ちょっとだけ皆より早くお聞きできる機会にも恵まれて。その後すぐに臨時閉館となってしまったけれど、滑り込みで見られたことも後々から思うと奇跡みたいなタイミングだったなって。

で、わたしはこの運命を、わたしが努力で呼んだんだって言っていたのですが。

 でもね、少し前から、もしかしたら違うんじゃないかって思えてきたんです。

運命を運んでいるのは、わたしの運でも努力でもなくて、古今さんなのかもね!っていう。

わたしは人生のまあまあな割合を審神者として過ごしているのでナチュラルにこういう幻覚を見ちゃうんですよね。それと、最近はミュの方でよく「未来を知る男士から、コロナ禍の審神者たちへ」というような言葉があったりとかも、この考えに影響を与えられました。

まだ、古今さんとわたしが濃密に関わってからは1年経っただけで。まだ、この程度で古今さんが迎えに来てくれるなんて思わないけれど。

でも、これからも死んだり死ななかったりする程度に走り続ければ、頑張れば、それを見ていてくれる相手はいるかもしれない。急に現実的な話をすると、それは古今伝授の太刀ではなくて周囲の人々かもしれないけれど、それでも良いって思うんです。

これからも古今さんのことを好きでいてそのための努力を続けることで、周囲の人からそれを認められたり、もしかして古今さんが迎えに来てくれるのなら。それって未来や過去の自分を救える唯一の方法なのかもねって。

オチのない話です。

 

閑話休題

古今さんのことを好きになって失ったもの、健康ってのはわりと本気でそうなんですよね。わたしは大層メンタルが弱いので、好きになってからの暫くは本当に誰かの古今さんへの言及を見るだけでダメだったし、今でも古今さんに会いに行く直前に蕁麻疹出す程度にはよわよわです。でも不健康が高じて?まあまあ痩せて上半身だけは古今さんみたいな薄さになったので良しとしましょう。

お金については、まあグッズと課金……。グッズはそれでも心身の健康を少し向上させてくれるのでえらいです。わたしが堂々と古今さんが好きって言えるのはグッズちゃんたちのおかげです。課金はつい最近口座から下ろして大台突っ込んでしまったので乾いた笑いしか出ません……。

夏のSTOREで買った諸々に始まり、初めてのランダム商品だったスクエア缶バッジなんかも思い出沢山ですね。発売日に万屋本舗に並び、脆弱在庫過ぎて内番が速攻枯れてバラ4個しか買えなかったり(でもその中に古今さんいた運命!)お友達と協力しつつの回収の結果、市場の出回り相場を上げてしまったり……。今うちには100くらいのスクエア缶ちゃんがいるのですが、それらを並べているときが一番こころが安らぐんですよね。えへへ。

逆に得たもの、お友達というのは本当にそう。古今さんがいなければわたし、アンソロ主催なんてすることなかったですもん。この1年突っ走ってきたら、わたしが古今さんのこと好きなんだっていうことを肯定してくれるお友達ができました。わたしの宝物です。

知識というのも、昨年5月に買った古今和歌集に始まって和歌や刀剣や歴史について、今まで触れて事なかった分野を知ろうと動くことができました。元々古典に一切関心がなかったわたしが古今集の評釈本を読むなんてね。でも、これは本業(とは?)にも大変役に立ったので、古今さんに感謝してもしきれません。

経験は、それこそグッズ収集とか刀剣関係の調べ物とか、今までしてこなかったことを沢山したし、何より、熊本までひとりで行くなんて思ってもみなかったです。これは行動力でもあるけれど、古今さんがわたしに色々な世界を見せてくれているなって。

古今さんに出会いたくなかった、なんて前に言ったりもしていたし今も少しはそう思うけれど、でも古今さんに出会わなかったら今のわたしはいなかっただろうから。出会えてよかったと、今は素直に思います。

何度でも何度でも、古今さんに出会えてよかったって言いたい。

言える自分でいることが、古今さんの主さま2年目の目標ですね。

 

お祝いとしてケーキをオーダーしてありました。

 

耳がお花の白象さんケーキ。

最初は古今さんの似顔絵プレートにしようかとも思いましたが、古今さんをお祝いするものなのだから、かれが見たときに喜んでくれそうなものがいいなって。イラストままのかわいさで作っていただけて感謝です。地元のお店なので宣伝するのも……という感じですが、気になる方はこっそり聞いてね。

このケーキは自本丸の古今さんと地蔵くんへのお祝いです。自本丸の古今さんは本当は29日に顕現しているけれど、クリスマスをイブに祝うような感じで、ね。

 

 

古今伝授の太刀、顕現1周年おめでとう。

うちの古今さんは29日の深夜1時過ぎに本丸にいらしたからちょっとズレだけれど、わたしの古今さんも、1周年おめでとう。

わたしも、1年間よく頑張りました。

古今さん、これからもよろしくね。

*1:追記。イラストも描けました